
「おい、弥次さんや、ちょいと桜見物」
「おいよ、喜多さん、京の木屋町桜、ぶら~りと、いこうや」

「この木屋町も、ずら~り桜並木だねぇ、もう葉桜だがね、弥次さん」

「夜は、酔客が、ふら~りとこの桜に酔うんだよ、喜多さん」

「弥次さんや、確かに葉桜となってるが、おいらも、桜酔い、あやかりてぇやな」

「おや、あそこで黒いでっけの持って、桜に向かって・・・ありゃ、高兄(たかにい)じゃねえのかい?なあ、喜多さん」

「確かに、ありゃ、高兄だ、でもって隣に座ってるのは、高兄とこの下の坊主だよ」

「へぇ~喜多さん、小童(わらわ)なんて、云ってやがったが、大きくなりやがった、坊主、もう4つだとよ」

「しかし、今年は京の桜も沢山拝めて、ありがてぇや」

「長徳寺の門前の桜から始まって、龍安寺さんの桜まで、有難かったなぁ、弥次さん」

「お、喜多さん、高兄が、何か云ってるよ・・・ああ、京の桜も、そろそろ終めぇだとよ、そうかい、そうかい」
+木屋町通(きやまちどおり)+
木屋町通、木屋町通り(きやまちどおり)は、京都市の南北の通りの一つである
北は二条通から南は七条通まで、全長約2.8キロメートルの道路である
先斗町の西にあり、高瀬川の東側に沿って中京区・下京区を貫通する
略称木屋町(きやまち)は、東西の通り名と合わせて頻用され、また通り沿い・高瀬川沿いの
二条・五条間の地域を「木屋町」と通称する
三条通から南では、一部を除き高瀬川西岸に西木屋町通(にしきやまちどおり)が並走する
高瀬川の側にサクラが植栽され、歩道を場所により車道側に飛び出させて車の高速走行を
押さえるなど、整備がされている
三条通から四条通までを中心に、喫茶店、バー、スナック、料亭などに加え、
各国料理レストランなど所狭しと並んでいる
風俗営業店の増加に伴い、地元が治安対策の運動を行っている
2003年(平成15年)、京都市が地区としての「木屋町」を
「木屋町界隈」(きやまちかいわい)として「美しいまちづくり重点地区」に指定した
スポンサーサイト